La Festa Primavera 2017

大会レポート

【大会レポート4日目・表彰式】2017年4月17日

熾烈な優勝争いを勝ち抜いた竹元夫妻が5連覇を達成

ここまで天気に恵まれていたラ フェスタ プリマベラ 2017も、最終日の午後からは高確率で雨の予報が出ていた。ゴールセレモニーまでは何とかもってくれないかと願いながら、京都を出発した。

京都を出ると滋賀を経由し、福井の熊川宿へ向かう。通常は計測タイムを非公開にして行うPC競技を、ここでは公開にして行い、ゴールラインを踏むと同時に結果を発表。多くの人たちが見守る中、エントラントたちは真剣な表情で競技に臨み、計測タイムが読み上げられると会場は大いに盛り上がった。設定タイムとの誤差がないジャストのタイムを出したチームには、惜しみない拍手が送られ、ひときわ大きな歓声が上がった。

熊川宿で公開PC競技を行ったあとは、日本海と三方五湖を望むレインボーラインへ。その後、滋賀へ戻り琵琶湖畔でランチタイム。ラ フェスタ プリマベラでは、昨年初めて日本海に面したコースが設定され、今年もまたこの景色に出会うことができた。4日間を通して地域ごとにまったく違った表情を見せる、日本の風景。海や山はこの季節ならではの色に染まり、その美しさが心に残る。

昼食後、予報通り雨が降り始め、彦根城に着く頃には本降りになっていた。彦根城でスタンプをもらうと、いよいよゴールを目指し再び京都へ向かう。雨が強くなってきたため、一休みする予定だった建仁寺では、スタンプをもらうとそのまま一気にゴールとなる岡崎公園へ。

平安神宮へと続く岡崎公園の新宮道には、雨にもかかわらず大勢の人たちがエントラントの到着を待っていた。会場に車が入ってくると、約1,100kmの道のりを完走した車とエントラントに温かい拍手が送られた。雨でびしょ濡れになりながらも、エントラントたちはみな達成感に満ちた表情でゴールゲートをくぐり、感想を求められるとほとんどが「楽しい4日間でした」と笑顔で口にした。その答えが、この4日間の旅のすべてだ。

その夜は、彬子女王殿下と門川京都市長をお迎えし、美味しいお酒と食事を楽しみながら、エントラントたちは思い思いに4日間を振り返った。そしていよいよ表彰式へ。今回は、初日から波乱があった。国内敵なしと思われる竹元夫妻が、若手の磯部・鶴巻チームに約580ポイントの差をつけられ1日目を2位の成績で終え、猛追を見せたものの2日目も順位は変わらず。また、イタリアのミッレミリアで2度優勝しているモッツィ・ビアッカチームもその実力を発揮し、最後まで誰が優勝してもおかしくない、目が離せない展開を見せた。

最終的に第3位となったのは、No.53の磯部・鶴巻チーム。若い2人が、ベテラン勢を凌ぐ好成績を収めた。第2位は、終始ご機嫌な走りを見せたNo.29のモッツィ・ビアッカチーム。そして、この熾烈な争いを見事勝ち抜き、僅差で優勝を果たしたのは、No.2の竹元夫妻だ。今回で5連覇を達成した彼らだが、決して楽な戦いだったわけではないということを、竹元夫人の目に溢れた涙が物語っていた。優勝スピーチで「4日間がんばってくれた妻と車に感謝しています」と述べた竹元氏は感慨深い表情を見せ、壇上の竹元夫妻には会場から惜しみない拍手が送られた。

今回、車輌にトラブルが出たエントラントが、リタイア後に別の車輌で残りのコースを走ることになったのだが、その車輌にもトラブルが出てしまい、さらに別の車輌で最後まで走るという出来事があった。それだけ、このラリーに参加するということはエントラントにとって意味のあることで、リタイアしても最後まで走りたいと思わせる4日間なのだと、改めて感じたエピソードだった。

こうして春の旅は終わり、エントラントたちは清々しい表情を見せながらも少し寂しそうに、また秋に会う約束を交わし、京都を後にした。

ラ・フェスタ プリマベラ 2017が開催された模様は、6月24日(土)の17時から、BSフジにて放送予定となっている。また、秋に開催されるラ・フェスタ ミッレミリア 2017は、10月13日から行われる予定だ。

Historic Car Japan 岩本 美香)
見事5連覇を果たした竹元夫妻には惜しみない拍手が送られた
見事5連覇を果たした竹元夫妻には惜しみない拍手が送られた
京都・嵐山の竹林の小径を走る MG MGA
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熊川宿で公開PC競技に挑む TOYOTA 2000 GT
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雨に濡れながらも、みな笑顔で4日間を振り返った
雨に濡れながらも、みな笑顔で4日間を振り返った
ゴール会場には雨の中たくさんの人たちが駆けつけてくれた
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