【大会レポート1日目】2021年4月16日
クラシックカーの春の祭典 La Festa Primavera 2021 が2年ぶりに開幕
今回が12回目の開催となるLa Festa Primavera 2021。昨年は新型コロナウィルス感染拡大の影響により中止となったが、今年は、エントラントおよびスタッフ全員がPCR検査や抗原検査を受け、感染予防対策を徹底した上での開催となった。今日から4日間、2年ぶりに春の旅が始まる。
小雨の降るなか、名古屋の熱田神宮を午前11時に出発した42台の車たちは、NTP名古屋トヨペットでPC競技(決められた区間を決められた秒数で走る計測競技)を行い、スタンプポイントのトヨタ産業技術記念館へ。
名古屋を出ると、次のスタンプポイントとなる常滑のNTPマリーナりんくうへ向かう。小雨が降ったり止んだりの天候に、屋根のない車のエントラントたちは少し不安そうだ。
NTPマリーナりんくうでスタンプを受けた一行は、愛知県を後にし、三重県の津市を目指す。
次の目的地、津市産業スポーツセンターに近づくと、雨が強さを増してきた。到着したエントラントたちは、PC競技に入る前に、雨と寒さに備えた服装に着替え、同時に車の調子もチェック。冷たい雨は、人にも車にも、いい影響を与えない。厳しい条件下であればあるほど、1/100秒を争うPC競技においては集中力がものを言う。状況に左右されないタフな精神力と、ダメージを最小限に抑えるための備えが必要なのだ。
津市産業スポーツセンターで競技を終えると、スタンプポイントの伊勢神宮外宮参道を経由し、鳥羽展望台へ。
雨と風が容赦なく体温と体力を奪っていくなか、鳥羽展望台ではスタンプと、この日最後のPC競技が実施された。250km近く走ってきたエントラントたちは、黙々と競技をこなし、1日目のゴールとなる志摩観光ホテルへ向かう。
雨は降り続いているが、志摩観光ホテルでスタンプを受け、ほっと一息。濡れた車と冷えた体をしっかり休めて、明日に備える。
2日目は、三重県・志摩市から和歌山県・みなべ町まで、約300kmを走る予定だ。天気予報は雨。明日も過酷な1日になりそうだ。
(文&写真/岩本 美香)
熱田神宮をスタートする BUGATTI T37
スタート前の交通安全祈祷
津市産業スポーツセンターでPC競技に臨む PORSCHE 356A SPEEDSTER
鳥羽展望台でスタンプを受ける FIAT 508S BALILLA COPPA D'ORO
鳥羽展望台でのスタンプの後、PC競技に挑むAUSTIN HEALEY SPRITE