La Festa Primavera 2021

大会レポート

【大会レポート3日目】2021年4月18日

待っていてくれる人がいるということ

後半戦に突入した、3日目の朝。昨日までの雨が嘘のような、春らしい青空が広がっている。こんな朝は、車も人もご機嫌だ。

午前7時半に Hotel & Resorts WAKAYAMA-MINABE を出発した一行は、海沿いの道を走りながら、御坊市のエネルギーパークを目指す。ここでは、スタンプを受けてから、PC競技が行われた。

その後、道成寺と道の駅 白崎海洋公園でスタンプを受け、和歌山県を後にする。

和歌山県を出ると奈良県に入り、橿原神宮へ向かう。休憩ポイントとなった橿原神宮では、思い思いに参拝を済ませ、車の調子を確認。3日目ともなると、人にも車にも疲れが出てくるタイミングだ。残念ながらリタイアになってしまった車もちらほら。京都まで無事にたどり着けるかどうかが、後半戦のカギとなる。

橿原神宮を後にすると、談山神社と笠そば処を経由し、この日最後のPC競技会場となる名阪スポーツランドを目指す。名阪スポーツランドのある山添村に入ると、ここまで晴れていた天気が一変、黒い雲が低く垂れ込め、強い雨が降り始めた。

冷たい雨の中、カートコース内で連続のPC競技が行われ、エントラントたちは難しいコース設定に苦戦しながらも、ひとつひとつタイミングを合わせながら走り抜けていった。すべての競技が終わる頃、雨は弱まり、雲の隙間から太陽が顔を覗かせていた。

名阪スポーツランドを出ると、3日目のゴールとなる NESTA RESORT KOBE のある兵庫県の三木市まで、大阪を抜け一気に走る。雨は上がり、午後の穏やかな日差しが、濡れた路面を優しく照らしていた。

3日目は約360kmを走るロングドライブとなったが、行く先々で地元の皆さんがわたしたちを待っていてくれた。今年はコロナ禍での開催となるため、いつものように受け入れてもらうことは難しいだろうと思っていたが、あたたかく迎えてくれるその姿に、胸が熱くなった。

沿道では、小さな子どもから年配の方たちまで、マスクをして距離を保ちながら、大きく手を振って、2年ぶりの再会を楽しんでくれているようだった。待っていてくれる人たちの存在の大きさを改めて感じるとともに、その光景は、いつまでもわたしたちの心に残ることだろう。

最終日の4日目は、兵庫県・三木市を出発し、ゴールとなる京都府・南丹市のかやぶきの里 美山を目指す。約340kmの道のりを、まずはトラブルなく、1台でも多くの車が無事に完走できることを願う。

(文&写真/岩本 美香)
スタンプを受け、道の駅 白崎海洋公園を後にする ALFA ROMEO GIULIETTA SPIDER
スタンプを受け、道の駅 白崎海洋公園を後にする ALFA ROMEO GIULIETTA SPIDER
Hotel & Resorts WAKAYAMA MINABE を出発する BUGATTI T40GS
Hotel & Resorts WAKAYAMA MINABE を出発する BUGATTI T40GS
道の駅 白崎海洋公園でスタンプを受ける LANCIA AURELIA B20GT Pre-Series
道の駅 白崎海洋公園でスタンプを受ける LANCIA AURELIA B20GT Pre-Series
橿原神宮を定刻に出る BRISTOL 400
橿原神宮を定刻に出る BRISTOL 400
雨の中、名阪スポーツランドでPC競技に臨む FIAT 1100S
雨の中、名阪スポーツランドでPC競技に臨む FIAT 1100S
  • Back