La Festa Primavera 2022

大会レポート

【大会レポート4日目・表彰式】2022年4月18日

竹元夫妻チームが5年ぶりに優勝

最終日を迎えた淡路島の朝は、穏やかに晴れ渡っていた。名古屋からスタートした約1,250kmの春の旅は、今日でおしまい。ここまでの道のりを振り返りながら、今日1日を楽しみつつ、無事にゴールまで走りきることを目指す。

午前6時45分にホテルを出発すると、多可町のセントラルサーキットへ。ここでは4日間の最後のPC競技が行われた。サーキットコースを全面に使用した難易度の高い設定となっていたが、ここでの結果が最終成績に大きく影響するため、エントラントたちは終始真剣な表情で競技に挑んでいた。

競技を終えると、スタンプポイントの神河町役場、山城の郷、豊岡市役所出石庁舎を経由し、日本・モンゴル民族博物館へ。日本・モンゴル民族博物館では、市の職員の方たちがモンゴルの民族衣装でお出迎え。記念品をもらうと地域の方たちや子どもたちに見送られ、兵庫県から京都府へ。新緑の山々を走るワインディングロードは心地よく、軽快なドライブが続く。

京都に入ると、スタンプポイントの宮津市営天橋立駐車場を経由し、HOTEL & RESORTS KYOTO MIYAZU でランチタイム。ここを出ると、ゴールまではあと少し。

ランチの後は、最後のスタンプポイントとなるかやぶきの里 美山へ。すべてのスタンプをもらったエントラントたちは、ゴールとなる平安神宮前の岡崎公園を目指す。山あいから市街地へと景色が変わっていくと、ゴールが近づいていることを実感する。

岡崎公園に到着すると、多くの人たちがエントラントたちを待っていて、あたたかく迎えてくれた。彬子女王殿下と京都の門川市長に見守られながらゴールゲートをくぐるエントラントたちの表情は晴れやかで、車たちの姿も誇らしげだ。

最後の夜は、フェアウェルディナーと表彰式。4日間ともに走り抜いた仲間たちを、お互いにたたえ合う。

今回、第3位となったのは、No.17の滝川親子チーム。秋の La Festa Mille Miglia も含めて2年半ぶりの参加となった強豪チームが、ブランクを一切感じさせず、その強さ通りの結果を残した。

第2位は、こちらも強豪、No.3の横田・大木チームが獲得。2018年の La Festa Primavera で優勝している上位入賞常連のチームが、今回もその実力を見せつけた。

そして、春の La Festa Primavera ではじつに5年ぶりとなる、No.1の竹元夫妻チームが見事優勝に輝いた。4日間をとおして一度も1位を譲ることなく、完全勝利となった。

優勝スピーチでドライバーの竹元さんは、「イベントの時だけでなく、普段からここに参加している車に乗ってあげてください」と語りかけ、車に対する愛情と、奥様であるコ・ドライバー、メカニック、支えてくれた仲間への感謝に溢れた言葉で締めくくった。

こうして La Festa Primavera 2022 は、4日間の旅を終え閉幕した。まだまだ続くコロナ禍での開催となったが、去年に続き、楽しみに待っていてくれる地元の方たちとたくさん出会うことができた。沿道や家の前で手を振ってくれるその姿に励まされ、何度も胸を打たれた。来年こそマスクなしの笑顔で、また会えることを願っている。

(ゴール写真/片岡 一史│文&写真/岩本 美香)
5年ぶりの優勝となった竹元夫妻チームには、大きな拍手が送られた
5年ぶりの優勝となった竹元夫妻チームには、大きな拍手が送られた
セントラルサーキットで最後のPC競技に挑む LAGONDA 2L 16/80
セントラルサーキットで最後のPC競技に挑む LAGONDA 2L 16/80
日本・モンゴル民族博物館を通過する ALFA ROMEO GIULIETTA SS
日本・モンゴル民族博物館を通過する ALFA ROMEO GIULIETTA SS
かやぶきの里 美山で最後のスタンプをもらう JAGUAR XK120 DROPHEAD COUPE
かやぶきの里 美山で最後のスタンプをもらう JAGUAR XK120 DROPHEAD COUPE
岡崎公園でゴールを迎える FIAT FARINA
岡崎公園でゴールを迎える FIAT FARINA
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