La Festa Primavera 2023

大会レポート

【大会レポート4日目・表彰式】2023年4月24日

5年ぶり、横田・大木チームが3度目の優勝を果たす

最終日の朝は曇り空。寒さが続く春の旅も、今日でおしまい。ゴールとなる京都まで、楽しみながら走りきりたい。

午前7時に瑠璃光を出発し、福井県へ。坂井市の芝政ワールドでPC競技を行い、丸岡城でスタンプ。坂井市を出ると、次の目的地を目指す。

スタンプポイントの永平寺町・永平寺、福井市・一乗谷朝倉氏遺跡、鯖江市・めがねミュージアム、敦賀市・人道の港 敦賀ムゼウムを経由し、隣接するきらめきみなと館でPC競技を終えて、ランチタイム。冷えた体を温めながら、午後に備える。

敦賀市を出ると、若狭町の熊川宿を目指す。熊川宿への訪問は2017年以来となるのだが、たくさんの地元の方たちが応援に駆けつけてくれていた。地元の小学生たちによるエントラントへのインタビューの時間が用意されるなど、子どもたちとの交流を楽しんだ。運転席に座らせてもらった子どもたちの嬉しそうな笑顔に、こちらも自然と頬が緩む。

熊川宿でスタンプをもらうと滋賀県に入り、最後のスタンプポイントとなる高島市・道の駅 くつき新本陣へ。4日間をとおした最後のスタンプをもらったエントラントたちは、若狭湾で獲れた鯖を行商人が徒歩で京都まで運んだルートとされる鯖街道を走り、いよいよゴールとなる京都の岡崎公園を目指す。

平安神宮前の岡崎公園では、多くの人たちがエントラントの到着を待っていてくれた。車が公園内に入ってくると、あたたかい拍手が送られ、エントラントたちは完走を称え合い、笑顔で握手を交わしていた。ゴールセレモニーでは、彬子女王殿下と京都の門川市長に見守られながら、笑顔でゴールゲートをくぐり抜ける。真っ黒に日焼けしたその顔は、とても凛々しく、誇らしげだ。

ゴールのあと、最後の夜はフェアウェルディナーと表彰式。4日間を一緒に走りきった仲間たちとの祝杯だ。

第3位は、No.5の山﨑親子チームが獲得。2019年の La Festa Primavera で優勝している強豪チームが、その強さを見せた。

第2位となったのは、No.14の石渡夫妻チーム。近年、メキメキと力をつけている実力派チームが、好成績を収めた。

そして今回、La Festa Primavera では2011年と2018年以来3回目となる、No.3の横田・大木チームが見事優勝。ベテランのチームが終始安定した走りで、圧倒的な勝利となった。

La Festa Primavera 2023 は4日間の旅を終え、和やかに閉幕した。今回もコロナ禍での開催となったが、各ポイントでは以前よりもたくさんの地元の方たちと出会うことができ、ふれ合いのかたちは変化したものの、多くの交流があった。こういった状況下でも、あたたかく迎え入れてくれる地域の方たちの姿に、胸を打たれた。初めての北陸の旅は、エントラントにとって忘れらない4日間になったことだろう。

(文&写真/岩本 美香)
5年ぶり、3度目の優勝となった横田・大木チーム
5年ぶり、3度目の優勝となった横田・大木チーム
スタンプポイントの永平寺を走る LANCIA AURELIA B20GT PRE-SERIES
スタンプポイントの永平寺を走る LANCIA AURELIA B20GT PRE-SERIES
きらめきみなと館でPC競技に臨む TOYOTA 2000GT
きらめきみなと館でPC競技に臨む TOYOTA 2000GT
スタンプポイントの熊川宿に到着する FORD MODEL T
スタンプポイントの熊川宿に到着する FORD MODEL T
岡崎公園でゴールを迎える BENTLEY 3.5L
岡崎公園でゴールを迎える BENTLEY 3.5L
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