【大会レポート2日目】2021年4月17日
雨にも負けず、風にも負けず
朝から土砂降りの雨に見舞われた2日目。冷たく湿った空気が、長い1日を予感させる。早朝からエンジン音を響かせていた車たちは、午前8時前にホテルを出発。最初の目的地となるサンアール磯部へ向かった。
サンアール磯部でPC競技を行った後は、伊勢神宮へ。内宮でスタンプを受けると、おはらい町に入り、おかげ横丁で再びスタンプ。赤福本店前で、地元の皆さんに見送られ、伊勢市を後にした。
雨は徐々に強くなり、過酷なドライブが続く。紀北町にある道の駅 紀伊長島マンボウでスタンプを受け、熊野市に入る一行。山崎運動公園で雨に打たれながらPC競技を行い、ランチ会場となる熊野倶楽部を目指す。
雨に濡れ、冷え切った体を暖めて、しばしの休息。ここまで休みなく走り続けてきたエントラントたちは、どこかホッとした表情を見せていた。
午後になっても雨が止む気配はなく、再び走り出した車とエントラントたちを冷たく濡らす。三重県の最後のポイントとなる、道の駅 熊野・板屋九郎兵衛の里でスタンプを受け、一行は和歌山県に入り、世界遺産の熊野本宮大社へ。ここでは大鳥居前でのスタンプが予定されていたが、雨のため急遽、熊野本宮観光協会前にスタンプポイントが変更された。
熊野本宮観光協会を出ると、この日最後のPC競技会場となる旧南紀白浜空港へ向かう。広大な敷地を生かした11連続のPC競技は、最後まで集中力を保ちながら走りきれるかが、明暗を分けるカギとなる。連続しているPC競技は、1つの区間のゴールが、次の区間のスタートとなるため、小さな誤差が大きな影響を及ぼす可能性があるのだ。
競技が始まる頃には雨も弱まり、エントラントたちは真剣な表情でPC競技に臨んでいた。空港を出る前にスタンプを受け、2日目のゴールとなる Hotel & Resorts WAKAYAMA MINABE へ向かった。
雨の降りしきる2日目となったが、山あいのワンディングロードを走ると、目の前の風景はしっとりと濡れ、ところどころ霞みがかった山々の緑がより濃く深く、幻想的な雰囲気を醸し出していた。晴れの日とはまた違った表情を見せる自然の美しさに、何度も心を奪われた。
3日目は、和歌山県・みなべ町から奈良県に入り、兵庫県・三木市まで約360kmを走る。最後まで走りきれるか、車の調子も気になるところだ。
(文&写真/岩本 美香)
スタンプポイントの熊野本宮大社に到着した HEALEY SILVERSTONE
おかげ横丁の赤福本店前でスタンプを受ける TRIUMPH TR3
山崎運動公園でPC競技に臨む JAGUAR XK120 OTS
旧南紀白浜空港のPC競技で計測ラインを目視しながらタイミングを合わせる TOYOTA 2000GT
競技の後、旧南紀白浜空港でスタンプを受ける ALFA ROMEO GIULIETTA SPIDER